歯医者で歯を抜かれた、神経を取られた
そのような表現をされる患者さんがおられます。もちろん理由があって処置が行われたはずですが、ご本人としては、よくわからないまま治療が進んでしまった感じがあったのでしょう。
患者さんが自分自身の歯がどうなっているのか、なぜこうなったのか、これからどうなっていくのか、ということを知った上で治療に入ることは、自分の歯を守るために大切なことです。
私たちは歯のことをお任せするのではなく、自分のこととして考えて頂き、これから先、長きにわたって自分の歯を維持していって欲しいと思います。
そのために私たちはむし歯や歯周病の簡単な知識、予防の方法などについても説明致します。わかっていただいた後に、処置に入ります。
つらい治療も理由がわかり、今後の見通しがあれば、がんばれるのではないでしょうか。
私たちの仕事は歯を削ることではなく“歯を守る”ことです。
65歳以上の方を高齢者というらしいですが、まだまだ元気で過ごしていくために、自分の歯で 食べることは大変重要であることがわかってきました。
歯を守るためには定期的な健診と歯科衛生士などの専門家によるプロフェッショナルケア、家庭でのホームケアが必要です。
私たちは子供たちや若い世代のみなさんから予防の大切さを説明し、生涯に渡っての健康な食生活をサポートしていきたいと考えています。
微力ながら地域の高齢化社会を支えていきたいと思います。