プレオルソこども歯ならび矯正法
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)とは、骨がまだ軟かく、永久歯が生えそろっていない6歳〜10歳のお子さまを対象にした、マウスピースを使用した歯ならび矯正法です。
よく目にするワイヤーを使用した矯正よりも、お子さまへの負担や治療費を少なく抑えることができます。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)とは?
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)とは、上下一体型のマウスピース装置を用いた小児向けの予防矯正治療です。
すべての歯が永久歯に生え変わる前に始めることで、お口の周りの筋肉や舌を鍛え、お口の中の悪い癖(開口癖など)を改善することを目指します。その結果、歯ならびの改善、咬合の改善、正しい飲み込み、発音、鼻呼吸などの効果があります。顔立ちの調整効果も期待できる歯ならび矯正法です。
よく目にするワイヤーを使用した本格的な矯正の前に試すことで、治療期間の短縮、費用の削減、歯を抜かずに済むなど、さまざまなメリットがあります。
将来的に本格的な矯正を希望される場合でも、後戻りを防げる可能性が高いです。
また、口呼吸でお悩みのお子さまにも鼻呼吸を促す効果も期待できます。
装着時間は、お家にいる間の1時間程度と寝ている間で十分ですので、お子さまの負担も少なくて済みます。
あなたのお子さまは、こんなお悩みを抱えていませんか?
- 歯ならびが他のお子さまより悪い 、咬み合わせがデコボコしている
- 奥歯をかみしめても前歯が当たらない状態である
- 噛み合わせが悪いため、食べ物をしっかり噛むことができない
- 出っ歯になりそうだ
- 受け口になっているような気がする
- 口呼吸のため、常に口が開いているので風邪をひきやすい
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)の効果と特徴
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)の効果として、以下の5つが考えられます。
- 歯ならびの改善
- いつもポカンとお口が開いている状態の改善
- 口呼吸から鼻呼吸へ促す
- 正しい発音・飲み込み
- 噛み合わせを改善する
6歳~10歳ころのお子さまを対象とした歯ならび矯正法です
永久歯が生え揃わない6歳〜10歳ころの、骨の軟かい時期に使用することで、大きな効果が期待できます。6歳ごろに行なうのがベストです。マウスピースを装着し、お口の周りの筋肉や舌を鍛えることで、歯ならびや顎の発達に良い影響を与え、歯ならびを良くします。
一般的な矯正治療よりもお子さまへの負担が少ないです
マウスピースは柔らかい素材でできているので、一般的な矯正治療で使用する固定式装置のような違和感や痛みがほとんどありません。また、装着するのは帰宅後のおうちにいる時間(起きている時に最低1時間以上)と寝ている間だけです。学校に行くときや遊びに行くときも持って行く必要はありません。食事のときには外せるので、物が挟まったり虫歯になったりする心配がありません。
簡単に取り外しができます
一般的な矯正治療で使用する固定式装置と違い、簡単に取り外すことができるので、食事のときや歯磨きのときに簡単に取り外すことができ、虫歯の心配をする必要がありません。
いつもお口がポカンと開いている状態の改善し、口呼吸から鼻呼吸を促します
呼吸は「鼻呼吸」と「口呼吸」があります。どちらが正しい呼吸法かご存知ですか?
正解は、「鼻呼吸」が正しい呼吸法です。口呼吸はデメリットが多いのです。まず、口呼吸は虫歯になりやすいです。口呼吸はお口の中が乾燥しやすいので、唾液の量も少なくなります。唾液には、歯を硬くする再石灰化作用、お口の中の汚れを洗い流す作用、抗菌物質で粘膜を守る作用、細菌の繁殖を抑える干渉作用など、お口の健康を守る上で必要な作用がたくさんあります。この働きが低下すると、歯の周りに虫歯菌が残りやすくなり、歯垢やプラークなどの汚れもこびりつきやすくなります。これらが増殖すると虫歯の原因になりやすいので、口呼吸と虫歯には大きな関係があります。
さらに、お口の中が乾燥すると歯周病菌も増殖し、歯ぐきの腫れや口臭の原因となり、口内環境は悪くなります。
また、口呼吸をしていると、お口の周りの筋肉との関係で、歯ならびが悪くなることが多く、歯磨きしにくくなり、結果的に虫歯になりやすくなってしまいます。
つまり、いつもお口がポカンと開いている状態のお子さまは、早いうちから口呼吸から鼻呼吸へと促すことが大切なのです。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)では、マウスピースを用いてお口の周りや舌の筋肉を鍛え、「噛み合わせ」と「歯ならび」を改善し、正しい歯列へと導きます。同時に、舌の位置や口呼吸などの筋肉機能の癖も改善されるため、お口の周りの筋肉を鍛えることで、鼻呼吸を促すことが期待できます。
本格的な矯正との違い
本格的な矯正を始める前のお子さまに有効的な治療法です。本格矯正の前段階として、プレオルソ(こども歯ならび矯正法)を考えていただくとわかりやすいかもしれません。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)は、お口の周りの筋肉や舌を鍛えながら、正しい咬み合わせと歯ならびを目指します。ワイヤー矯正が100%の歯ならびと咬み合わせを目指す治療だとすると、プレオルソは実用的な歯ならびと咬み合わせを目指す、80%の治療です。
本格矯正では、まず歯ならびを考え、なるべく100%理想的な歯ならびを目指しますが、プレオルソでは、噛み合わせと歯ならびの改善と同時に、「口呼吸から鼻呼吸への移行」が非常に重要だと考えています。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)のメリットとデメリット
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)のメリット
- 取り外しが可能なので、お子さまの負担が軽減されます。
- 学校へ持っていく必要がありません。
- 抜歯をしない治療です。
- 柔らかい素材なので痛みが軽減されます。
- 本格的な矯正歯科治療と比べ、費用を抑えることができます。
- 口呼吸から鼻呼吸へ促します。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)のデメリット
- お子さま自身のやる気と親御さまの協力が必要です
- 慣れるまで違和感があります
まずは装置を毎日使っていただき慣れることが大切です。
不正咬合の種類
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)を使えば、下記のようなほぼ全ての不正咬合を改善することができます。
- 上顎前突(出っ歯)→上の歯が前方に出ている歯ならび
- 反対咬合(受け口)→下の歯が上の歯より前に出ている歯ならび
- 開咬(かいこう)→奥歯は噛んでいても、前歯が噛み合わずに開いている歯ならび
- 過蓋咬合(オーバーバイト)→咬み合わせが深く、下の歯がほとんど見えない歯ならび
- 叢生(そうせい)→歯が折り重なるようにデコボコに生えている歯ならび
鼻呼吸の効果、口呼吸の弊害について
鼻呼吸の効果効能と期待される効果
人間は本来「鼻呼吸」ですが、日本人の場合、大人の7割が、子供の8割が「口呼吸」と言われています。
口呼吸は大変無防備な呼吸法です。鼻毛は天然のフィルターと言われ、鼻呼吸は外から侵入しようとする花粉やホコリを遮断する優れた防御システムを持った呼吸法です。
- のどの渇きを抑えるため、歯周病予防や口臭予防に効果的です。
- 唾液には口腔内を殺菌する効果があるため、虫歯予防になります。
- 全身に酸素が供給されやすくなるので、集中力が高まります。
- 酸素をたくさん取り込むことで、寝つきが良くなります。
- 基礎代謝が上がり、痩せやすい体質になります。
- いびきを軽減したり、予防します。
口呼吸のデメリット
口呼吸には、さまざまなデメリットがあります。
口呼吸は、虫歯や口臭の原因になると言われています。口呼吸をすると、お口の中を乾燥させ、唾液の分泌が抑えられてしまいます。唾液にはお口の中を潤し、殺菌する効果があるので、唾液の分泌が減ると虫歯の原因にもなってしまい、さらには口臭の原因にもなります。
口呼吸をすると
- お口の中が乾燥していると細菌が繁殖しやすいので、虫歯や口臭の原因になります。
- 歯ならびが悪くなり、顎が変形することもあります。
- お口が開いているとウイルスに感染しやすく、風邪を引きやすくなります。
- いびきをかきやすくなり、のどに炎症が起きやすくなります。
- 口周りの筋肉の衰えにより、顔のたるみやゆがみにつながります。
- 花粉症やアレルギーを発症しやすい体質になります。
- 唇が乾燥し、カサカサになりやすくなります。
- 睡眠の質が悪くなります。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)治療の流れ
① カウンセリング
まず、歯科医師がお子さまの歯の悩みや希望をお伺いします。お口の中の状態を診察し、 必要な治療、治療方法、おおよその治療期間、費用や効果などをご説明します。プレオルソはお子さまのモチベーションが大切なので、親御さまだけでなく、お子さまにも伝わるように説明いたします。丁寧なカウンセリングを心がけていますので、不安なことや心配なことがあれば、なんでもご質問ください。
② 資料作成
お口やお顔の写真撮影、歯の型取り、レントゲンやCT撮影を行います。
③ 診断
後日、精密検査の結果をお知らせし、診療方針、治療方法の説明をいたします。費用を確認し、治療開始に同意いただけたら治療を開始します。
④ 治療開始
マウスピースをお渡しし、注意事項をご説明します。1ヶ月おきに通院してください。経過を見ながら徐々に通院期間を広げていきます。
実際の症例(8歳男の子の歯型)
左下2番(前歯の隣の歯)を外側に出して歯列を整える目的で治療を開始しました。
2021年1月26日に開始し、2ヶ月ほど経ちましたが、結果は目に見えて出ています。
内側に入っていた歯が徐々に外側に広がっているのがわかります。
初診時
1ヶ月目
2ヶ月目
3ヶ月目
4ヶ月目
5ヶ月目
費用について
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)の料金は一般的なワイヤーを使用した矯正治療に比べて治療にかかる費用が抑えられるので、低予算でも始めやすい治療法です。
一般的なワイヤーを使用した矯正治療と比較すると1/4〜1/8程度に抑えることができます。
¥88,000円(税込)
当院では、これまで多くのプレオルソ(こども歯ならび矯正法)による小児矯正を行ってまいりました。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)にご興味のある方は、いつでも当院にお気軽にご相談ください。
詳しくはプレオルソ(こども歯ならび矯正法)の公式ホームページをご覧下さい。
【Q&A】プレオルソ(こども歯ならび矯正法)よくある質問
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Q
何歳から始められるのですか?何歳から始めるのがベストでしょうか?
-
A
永久歯が生えそろっていない6歳〜10歳(混合歯列期)の骨の柔らかい時期にお使いいただくと、大きな効果が出やすいです。
ただし、歯の生え変わりの時期には個人差がありますので、一度カウンセリングにお越しになられることをおすすめします。ご相談のみであれば無料ですので、お気軽にお問い合わせください。
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Q
ワイヤー矯正などの他の矯正と何が違うのですか?
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A
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)は、お口の周りや舌の筋肉を鍛えながら、正しい咬み合わせと歯ならびを目指します。ワイヤー矯正が100%の歯ならびと咬み合わせを目指す治療だとすると、プレオルソは実用的な歯ならびと咬み合わせを目指す、80%の治療です。
本格矯正では、まず歯ならびを考え、なるべく100%理想的な歯ならびを目指しますが、プレオルソでは、噛み合わせと歯並びの改善と同時に、「噛み合わせの改善」「開いたままのお口の改善」「口呼吸から鼻呼吸への移行」「舌のトレーニングによる正しい飲み込みと発音」などを目的とした矯正方法です。
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Q
痛みはあるのでしょうか?
-
A
プレオルソは柔らかい素材でできているので、比較的慣れやすく、お口に入れた時の痛みも少ないです。お子さまが「痛い」とおっしゃる場合も、簡単に調整できますので、痛みを取り除くことができます。
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Q
寝ている間、口に入れたままだと呼吸ができなくならないか心配です。
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A
人間は本来「鼻呼吸」が基本です。しかし口呼吸のお子さまや鼻づまりがあるお子さまの場合、寝ている間に装置が口から出てしまうことがあります。
慣れるまでは、テープなどでお口が開かないようにすることもできます。
プレオルソ(こども歯ならび矯正法)は、舌の位置や口呼吸などの筋肉機能の癖も改善するので、お口が開いたままになっているお子さまの口呼吸を鼻呼吸に促す効果も期待できます
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Q
歯ならびが良くなるまでには、どれくらいの時間がかかりますか?
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A
個人差はありますが、早い子で1〜2ヶ月で変化を実感できます。
当院のホームページに、8歳から始めたお子さまの症例が掲載されていますので、ご参考ください。