唾液検査SMTについて
お口の中の状態は、目に見えて分かることだけではありません。むし歯や歯周病の予防には、その人に合った方法でセルフケアをすることがとても大切ですが、唾液検査でお口の中の健康状態を知ることで効果的なセルフケアに繋げることができます。今回は、唾液検査SMTについてご紹介します。
唾液検査SMTとは
唾液検査SMTとは、「Salivary Multi Test」の略で、多項目・短時間唾液検査システムの略です。唾液を採取し、測定し、結果をみるという3ステップで「むし歯菌」「酸性度」「緩衝能」「白血球」「タンパク質」「アンモニア」の6項目を評価し、むし歯や歯周病のリスクや口臭の原因となるものなどお口の中の健康状態を把握することができます。
唾液検査をするメリット
日頃あまり馴染みのない唾液検査ですが、手軽にできるということ以外にも様々なメリットがあります。
お口の中の見えないところを把握できる
お口の中の状態は、目に見えて分かることだけではありません。むし歯や歯周病は外から見て分かることもありますが、原因となる細菌や唾液の状態についてまでは把握することができません。唾液の検査を行うことで、それらの状態を知ることができ、お口の中を健康に保つためのヒントになります。
お口の中の状態を数値化できる
6項目について評価することで、「歯の健康」「歯ぐきの健康」「口腔清潔度」を数値化でき、お口の中の状態を総合的に判断することができます。
セルフケアに役立つ
唾液検査の結果をもとに、歯科医師や歯科衛生士が患者様のお口の中の状態に合ったセルフケア方法をアドバイスいたします。毎日適切なケアを続けることで、お口の健康を守ることに繋がります。
唾液検査の流れ
まず、検査キットの専用水で10秒ほどお口の中をゆすぎます。唾液の採取方法はこれだけです。ゆすいだ後に吐き出した液体を試験紙につけ、測定機器にセットします。わずか5分程で検査の結果が出ます。検査結果は専用のシートに印刷されるので、結果の概要や今後のセルフケアの方法などと併せてお話しいたします。
まとめ
むし歯や歯周病のなりやすさには個人差があり、それを決める要素を唾液検査から知ることができます。そして、むし歯や歯周病を効果的に予防するためには、患者様お一人おひとりに合ったセルフケアの方法を選ぶことが大切です。唾液検査の結果をもとに、毎日のセルフケアを充実させましょう。