2023.05.22

歯とお口の健康を守るためには、定期的に歯科医院での専門的なクリーニング、所謂「歯石取り」をしていただくことが大切です。今回は、歯石取りの流れについてご紹介します。

歯石を取る前に

席についたらいきなり歯石を取る、ということはしません。まずはお口の中の状態を目視で確認します。目視で見えない部分に関しては、レントゲンを撮影してその画像から状態を把握します。さらに、「歯周ポケット検査」とよばれる歯ぐきの検査を行います。この検査では、歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)に先端の丸い細い器具を差し込み、ポケットの深さが何ミリあるかを調べます。ポケットの深さや出血の有無により、歯周病の進行状況をチェックします。

その後、歯磨きがどの程度できているかのチェックも行います。あまり磨けていない部分や磨くのが難しい部分について、お口のケアのプロである歯科衛生士が適宜アドバイスをいたします。歯ブラシだけで全ての汚れを落とすことはできないので、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助清掃用具の使い方についてもご説明します。

歯石の除去

いよいよ歯石をとります。歯石取りに使用する器材は大きく分けて2種類あります。一つは、超音波の微細振動を利用して歯についている歯石を剥がして粉砕する「超音波スケーラー」、もう一つは手動で歯石を削り取る「ハンドスケーラー(キュレット)」です。

超音波スケーラーは、歯石が大量についていても短時間で容易に除去することができるため、患者様のご負担も少なく済みます。ただし、使用時には水が同時に噴射されるので、個人差はありますが知覚過敏でしみを感じたり、独特の音や振動を不快に感じる方もいらっしゃいます。

ハンドスケーラーでは、超音波スケーラーで取り残した細かい歯石や、複雑な形をしている歯の根の歯石も一つずつ取ることができます。

歯面の研磨

歯石を綺麗に除去できたら、歯の表面を研磨します。ブラシやラバーカップに研磨剤をつけて歯の表面をつるつるに磨くことにより、歯石がつきづらくなります。

まとめ

歯石取りの流れは、今回ご紹介した通りです。歯石は歯科医院の専用の器材でないと除去することができないので、提起的に歯石取りをしていただくことをおすすめします。歯石を定期的に除去することで、むし歯や歯周病、口臭などを予防することができますし、専門的なクリーニングのあとは普段の歯磨きの後とは違うスッキリ感があります。

歯石取りのご予約は、お気軽にお問い合わせください。