侮れない、唾液の驚くべき効果と分泌量を増やす方法
こんにちは!
北九州市小倉北区のひらい歯科クリニックです。
今回は、唾液の驚くべき効果と分泌量を増やす方法についてご紹介します。
唾液のはたらき
唾液には大きく分けて6つの働きがあります。
・自浄作用…適度な粘性でお口の中の汚れを洗い流し、むし歯や歯周病を予防します。
・緩衝作用…飲食などで酸性に傾いたお口の中を中性に保とうとする作用です。
・再石灰化作用…唾液中のカルシウムやリンが、酸によって溶けかかったエナメル質を修復してくれます。
・抗菌作用…唾液に含まれる免疫物質や酵素によりお口の中の細菌の増殖を抑え、菌やウイルスから体を守ります。
・消化作用…唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)がでんぷん質を糖に分解し、消化を助けます。
・湿潤作用…お口の中粘膜を保湿して保護します。また、食事や会話をスムーズに行う手助けをします。
このように、唾液はお口の中で様々なはたらきをしています。お口の中だけでなく、全身の健康保つために欠かせない大切な要素なのです。
唾液の分泌量を増やすには
唾液は健康な成人で1日あたり1〜1.5リットルも分泌されており、お口の中は唾液によって湿った状態が保たれています。食事や会話など、唾液腺が刺激されるような場面では唾液分泌量は増え、就寝時などには減ります。ストレスや疲れ、加齢、薬の副作用などで分泌量が減ることもあります。
日常生活の中で唾液の分泌を促す
日々の生活の中でも、ちょっとしたことに気をつけるだけで唾液の分泌を促すことができます。食事はよく噛んで食べることで、唾液腺が刺激されます。また、唾液の分泌は自律神経によって調整されているため、規則正しい生活リズムでリラックスして過ごすことお大切です。
唾液腺マッサージで唾液の分泌を促す
唾液の分泌には、主に耳下腺、顎下腺、舌下線の3つの唾液腺が関わっています。したがって、唾液の分泌量を増やすためには、唾液が分泌される「唾液腺」を刺激することが効果的です。
・耳下腺を刺激する唾液腺マッサージ
耳下腺は耳たぶの下あたりにあります。指を軽く添え、後ろから前に向かってぐるぐると円を描くように刺激します。
・顎下腺を刺激する唾液腺マッサージ
顎下腺は顎の骨の内側の柔らかい部分にあります。指を押し当て、顎の下から耳の下までの5か所ほどを骨に沿うように優しく押します。
・舌下線を刺激する唾液腺マッサージ
舌下線は舌の下にあります。親指の腹で顎の下からぐっと突き上げるように押します。
まとめ
唾液はお口の中の健康、そして全身の健康を守るためにとても大切なものです。
お口の乾燥が気になる方は、当院までお気軽にご相談ください。
院長 平井典和


