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歯周病と認知症の関係

2022.12.07

こんにちは!
北九州市小倉北区のひらい歯科クリニックです。

噛むことが脳の健康に良いことはよく知られていると思います。少し専門的に言うと、「噛むことで脳血流量が上昇する」ということが明らかとなっていて、歯周病で歯を失って噛む機能が衰えると認知症のリスクが高くなるといわれているのです。また、歯が抜けている本数が多いほど認知症を発症しやすいこともわかっています。

なので、認知症を予防するためには、歯周病を予防することが非常に重要になってくるのです。歯周病は50歳代以上の約80%がかかっているといわれる疾患で、とっても身近な病気の一つですが、反面、お口の中は自分でも見やすくて正しい歯みがきや生活習慣の改善などで予防もしやすい病気でもあります。

お口の中はご自分でも確認しやすい部位ですし、是非毎日の正確な歯のブラッシングと定期的な歯科検診で歯周病と認知症を予防していきましょう。

更に最近、歯周病菌が認知症のリスクを高めてしまうということが分かりました。歯周病菌が体内に侵入し、認知症の原因物質が脳に蓄積して記憶障害が起きる仕組みを九州大学などの研究チームが解明したのです。

認知症の約7割を占めるアルツハイマー型認知症というタイプの認知症は、「アミロイドベータ」などを始めとする異常なタンパク質が、長年少しずつ脳に蓄積することで発症するといわれています。近年の研究により、歯周病菌が原因となり、アミロイドベータが脳へ蓄積する速度を速めてしまうことがわかりました。

本来、脳には、不要な物質が脳内に入らないように、血液脳関門というフイルターのような構造があり、そのため、体でアミロイドβが作られても脳にはいかないというのが、これまでの考えでしたが、脳の血管内皮細胞にはアミロイドβを脳に取り込むラージという受容体があって、歯周病菌が、ラージを増やしてアミロイドβを脳内に輸入させることがわかりました。

つまり、全身に広がった歯周病菌が、脳以外の部分でもアミロイドβを作り出し、それが、血液に乗って、脳内に取り込まれるということです。脳内にアミロイドβがたまると、記憶障害などを引き起こし、アルツハイマー型認知症の発症につながる可能性があります。

上記については現在はマウスでの実験で確認された話ですが、人間の体の中でもこのようなことが起きているかもしれません。

ついでに言うと、歯周病菌はアルツハイマー型認知症だけでなく、糖尿病や誤嚥性肺炎を引き起こすリスクがあることもわかっています。
先日、アミロイドベータを減少させる効果のあるお薬の開発がニュースになっていましたが、認知症を予防する方法や効果的に治療する薬はまだ見つかっていません。まずは、毎日の正しい歯のブラッシングと定期的な歯科検診によって、認知症を予防しましょう!

院長 平井典和

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