こんにちは!北九州市小倉北区片野新町にある歯医者、ひらい歯科クリニックです。本日は流行している新型コロナウィルスとたばこの関係に関してお話をさせていただきます。
喫煙はコロナ感染症を重症化させる

新型コロナウイルス感染症にかかった人の中で80%程度の人は、無症状か風邪症状ですみますが、20%程度の人は症状が重く、肺炎などから命を落とす人もいます。感染を防ぐのは難しいのですが重症化を防ぐ、死亡者を出さないようにするのが今の時点では大切なことです。
重症化しやすい人は高齢者・持病のある人・肥満などとともにタバコ(喫煙)がその原因であると言われています。
タバコによってウイルスが侵入しやすくなるという事実
タバコと新型コロナウイルスとの関係を調べた研究によると、新型コロナウイルスは人の気道などにあるACE2受容体という場所から体内に侵入することがわかっています。このACE2受容体は肺に近い気道の奥にもみられますが、その数がタバコを吸っている人では増加し、子供では少ないことがわかりました。つまりタバコを吸っている人は新型コロナウイルスが気道から体内に入りやすく、子供では体内に入りにくいということです。そのためタバコを吸っている人は重症化しやすく、子供は重症になりにくいのでは無いか、と考えられています。
武漢のデータでは・・・

中国・武漢の臨床データを分析したデータでは、喫煙者は人工呼吸器が装着される、あるいは死亡する危険性が非喫煙者の3倍以上になることが明らかになりました。また年齢や基礎疾患と比べても喫煙は重症化の最大のリスクであることも報告されています。感染予防として手洗い・うがいなどが重要なようにウイルスの付着した手で口元に触れることは感染のリスクになります。タバコを吸うと何度も口元に汚染された手を近づけることになるため、感染リスクは高まります。
喫煙コーナーはハイリスク!

また。密閉された狭い空間で大勢が喫煙する喫煙室は大変リスクが高いと言えます。マスクをせずにソーシャルディスタンスを保てず2メートル以内で数分間とはいえ一緒に過ごすことは濃厚接触であり、いわゆる3密(密閉・密集・密接)の典型と言えます。
タバコを吸う場所にも困ってしまうということになりますが、受動喫煙についても考えると、自分だけでなく、周囲の人も書き込んでリスクを高めることになります。
禁煙は難しいけれど
タバコは新型コロナウイルス感染症だけでなく、ガン・心臓病・脳血管障害・糖尿病・認知症など多くの病気との関連もわかっています。喫煙習慣を止めることは、大変難しく、家族など周囲の人の協力なしではできるものではありません。タバコを止めるのということははタバコを吸わない人にはわからない、大変苦しいことであると言われています。ただ、健康への関心が高まり、その弊害も明らかになっている今は禁煙を始める良い機会では無いでしょうか。
北九州市小倉北区にある歯医者、ひらい歯科クリニックではお口に変化を感じる方へのご相談も受け付けております。
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