金銀パラジウム合金は健康保険の治療で使われている金属です。
いわゆる銀歯というものですが、実際には
金:12パーセント
銀:50パーセント
パラジウム:20パーセント
亜鉛・スズ:2パーセント
というような組成で、いろいろな金属が含まれています。
人の口の中は湿度100パーセント、気温36度~37度という環境です。金属にはそのような条件でも安定した性質を保てる材質が適しています。そのような材質の金属は金合金などしかないのですが、保険に導入された1961年では財政的に厳しかったため、代用合金として金銀パラジウム合金が導入されました。
その後、国の経済状況が好転すれば金合金に変わることになっていましたが、そのようなことはなく、現代に至っています。
24時間365日口の中に入っている金属ですから体にとって安心な金属であるべきですが、
健康保険で認められている金属は体にとって決して安心なものではないということです。
ただ、保険に金合金が導入されることになると、医療費は高騰することもまた事実です。
来院者の方々には少しだけでもいいので知識を持ってもらったうえで、納得のいく選択をしてほしいと思います。