80歳になっても20本以上の自分の歯を保つ「8020ハチマルニイマル運動」は厚労省と日本歯科医師会が1989年スタートさせました。
20本以上の歯があれば食生活にはほぼ満足できると言われていますが、この運動の結果、高齢者でも多くの歯を失わず、ご自分の歯で食事をされる方が増えてきました。
ただし、歯が残っている分、むし歯を持つ人もまた増えているようです。
実際、厚労省の歯科疾患実態調査では、子供たちのむし歯は減っているのに、65歳以上の方々ではむし歯を持つ方の割合は増えているということです。
高齢者のむし歯の特徴は、歯の根っこの部分が悪くなるということです。本来露出していない部分である根っこはブラッシングも難しく、また、手指の動きも低下してきます。その結果むし歯になりやすく、また進みやすいものです。
歯を残すことは大切です、そして残すことのできた歯をケアすることもまた大切です。
ホームケアとプロフェッショナルケア、いくつになっても大切なことです。