【北九州市小倉北区】50代からの口腔機能低下症予防!7つの検査項目とセルフチェック
こんにちは!北九州市小倉北区のひらい歯科クリニックです。
突然ですが、皆さまは「お口の健康」と聞くと何を思い浮かべますか?
きっと多くの方が「虫歯がないこと」や「歯周病にならないこと」をイメージすると思います。
もちろんそれも大正解なのですが、実はお口の健康には「虫歯や歯周病の予防」と同じくらい大切な『もうひとつの柱』があるんです。
それが、噛む・飲み込む・話すといった「お口の機能(動かし方)」です。
実は、近年の保険制度の改正に伴い、歯科医院での各種検査がさらに充実し、この「お口の機能」をしっかり数値化してチェックできるようになりました。これからの歯科医院は、悪くなった歯を削って詰めるだけの「治療のための歯科医院」から、皆さまの生涯の「健康を守り育てる歯科医院」へと大きく進化しています。
なかでも、50歳を過ぎたらぜひ一度受けていただきたいのが「お口の機能検査」です。
今回は、なぜ今、ご自身の現状を知って記録しておくことが大切なのかを詳しくお話しします。
■ なぜ「50歳」から口腔機能検査が必要なの?

50代は、仕事やプライベート、趣味などでもまだまだアクティブに動ける充実した世代です。しかしその一方で、階段を上る時に息が切れたり、疲れが翌日に残りやすくなったりと、体力的には少しずつ変化を感じ始める時期でもありますよね。
それは、実は「お口」もまったく同じなのです。
お口の筋力や感覚、唾液の分泌量などが複合的に低下した状態を「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」と呼びますが、これはある日突然なるものではありません。40代、50代、60代とライフステージが変わるなかで、本人が気づかないうちに、自覚症状のないまま少しずつ進行していくものです。
50歳という節目でこの検査を受ける最大の理由は、「元気な今の現状を正しく知り、記録しておくこと」にあります。
★現状の「基準(ベースライン)」がわかる
お口の機能がまだ十分に元気なうちに、現在の状態を「数値」として記録しておくことで、将来「少し衰えてきたかも?」と感じたときに、過去の元気だった頃のデータと比較して、どこをどうケアすべきか的確な対策が立てられます。
★自覚症状のない「隠れ衰え」を見つけられる
「少し硬いものが噛みにくくなった気がする」「時々お茶や汁物でむせる」「口の中が乾きやすい」といった、年齢のせいにして見過ごしがちな小さなサインを、データとして早期発見できます。
■ あなたは大丈夫?お口の機能「セルフチェック」
検査を受ける前に、まずはご自身のお口の状態を振り返ってみましょう。以下の項目に、ひとつでも当てはまるものはありますか?
[ ] 半年前と比べて、硬いものが食べにくくなった
[ ] お茶やスープを飲むときに、たまに「むせる」ことがある
[ ] 食事のあとに、口の中に食べかすが残りやすくなった
[ ] 口の渇きが気になる、水がないとパサつくものが食べにくい
[ ] 滑舌が悪くなったり、言葉がつっかえたりすることがある
これらはすべて、お口の機能が少しずつ変化しているサインかもしれません。「まだ50代だから大丈夫」と思わずに、一度専門的な検査で数値化してみることが大切です。
■ 何を調べるの?口腔機能低下症を判定する「7つの検査項目」
「お口の機能検査」では、具体的に何をするのでしょうか?
現在の歯科医療では、以下の7つの項目を専用の機器やシートを使って科学的に測定します。このうち3つ以上が基準値より低下している場合に「口腔機能低下症」と診断されます。
1. 口腔衛生状態(お口の清潔さ)
舌の表面の汚れ(舌苔:ぜったい)を調べます。お口の衛生状態は全身の免疫に直結します。
2. 口腔乾燥(お口の乾き度)
専用の水分計などでお口の潤い具合を測定し、ドライマウスのリスクを調べます。
3. 咬合力(噛む力の強さ)
専用フィルムをグッと噛んでいただき、食べ物をしっかり噛みつぶすパワーを測定します。
4. 舌口唇運動機能(お口の動きの滑らかさ)
「パ」「タ」「カ」を1秒間に何回発音できるかで、舌やくちびるの滑らかさを調べます。
5. 舌圧(舌の押し返す力)
風船型のセンサーを舌で押し潰してもらい、食べ物を送り込むのに重要な舌の筋力を測ります。
6. 咀嚼機能(噛み砕く効率)
検査用のグミを噛んでいただき、食べ物をどれだけ効率よく粉砕できているかを数値化します。
7. 嚥下機能(飲み込む力)
質問シートを使用し、誤嚥(ごえん)せず安全にのどへ送れているかを評価します。

■ 生涯おいしく食べるために知っておきたい「5つの口腔機能」
私たちが毎日を元気よく過ごすために、お口は主に5つの重要な役割を担っています。これらがバランスよく働くことで、健康な食生活や快適な暮らしが保たれています。
1. 咀嚼(そしゃく)機能:食べ物をしっかり噛み砕く力
歯や顎の筋肉を使い、食べ物を細かくすりつぶすお口の最も基本となる機能です。咀嚼機能がキープできていると、硬いものから繊維質の高いものまで何でも美味しく食べられ、胃腸への負担を減らして効率よく栄養を吸収することができます。
2. 嚥下(えんげ)機能:のどへ安全に送り込み、飲み込む力
口の中でまとめた食べ物や水分を、のどの筋肉を連動させて安全に胃へと送り込む機能です。この嚥下機能がしっかりしていることで、食べ物や唾液が誤って気管に入ってしまう「むせ」や「誤嚥(ごえん)」を防ぎ、毎日の食事を安全に楽しむことができます。
3. 構音(こうおん)機能:くちびるや舌を動かし、おしゃべりする力
唇、舌、頬などの筋肉を器用にコントロールして、正しい言葉を発音する機能です。構音機能が滑らかに働くことで、滑舌が良くなり、ご家族やご友人とのスムーズで楽しいコミュニケーションやおしゃべりをいつまでも続けることができます。
4. 唾液(だえき)分泌機能:お口を潤し、清潔に保つ力
お口の中を潤す唾液をしっかりと分泌する機能です。唾液には強力な抗菌作用・自浄作用があるため、お口の中の細菌の増殖を抑えて虫歯や歯周病、口臭を防いでくれます。また、食べ物を湿らせて塊にすることで、スムーズな咀嚼や嚥下も助けています。
5. 感覚(かんかく)機能:温度や硬さ、「味」を正しく感じる力
舌や頬の粘膜を通じて、食べ物の温度や硬さ、そして「味(味覚)」を正しく認識する機能です。この感覚機能が繊細に働くことで、食事の「美味しさ」を心から感動できるようになり、濃い味付けを好まなくなるため食生活の偏りも防ぐことができます。
■ 充実した検査で「早期発見・早期対応」を!
新しくなった当院の検査では、虫歯や歯周病のチェックだけでなく、こういった「お口の筋力や機能」も専用の機器を使って数値化してチェックできるようになりました。
1. 虫歯・歯周病を早期に発見・予防!(歯そのものの健康を守る)
2. お口の機能をチェックし、低下を予防!(口腔機能低下症の早期発見・早期訓練)
3. 将来の健康を守る第一歩として、お口のデータを蓄積・記録!
50代からのこまめなケアとお口のデータの記録は、10年後、20年後に「大切な家族や友人と、何でもおいしく食べられて、笑顔で元気な毎日」を送るための、自分自身への最高の投資です。
「今の自分の健康状態をしっかりキープしたい」
“「将来のために、一度お口の健康診断感覚でチェックを受けてみたい」”
そう思われた方は、ぜひひらい歯科クリニックにご相談ください。まずは現在の健康な状態をしっかり測定し、一緒にあなただけの大切な健康記録を残していきましょう!
医院情報・ご予約のご案内
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歯科医師 院長 平井典和